素敵側の人間になりたい

どこにでもいる人畜無害な人間です。

「今年の一冊」2021年12月29日の日記

・さて、今年も残すところあとわずか。

ちょこちゃんが、今年の一冊は?という企画をしていたので、考えてみる。考える材料として、まずは今年何を読んだかリスト化しよう……ということで、己のTwitterの読了ツイートを遡ってみました。

(※赤文字は、とくに好きだったやつ)

■小説

相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠
青山美智子『お探し物は図書室まで』
朝井リョウ『正欲』
朝井リョウ他『夜更かしの本棚』
有栖川有栖『月光ゲーム Yの悲劇'88』
有栖川有栖『孤島パズル』
有栖川有栖『双頭の悪魔』
有栖川有栖『女王国の城上下』
宇佐見りん『推し、萌ゆ』
倉知淳『星降り山荘の殺人』
品田遊『名称未設定ファイル』
瀬尾まいこ『夜明けのすべて』
武田綾乃『愛されなくても別に』
辻村深月『朝が来る』
凪良ゆう『わたしの美しい庭』
西加奈子『漁港の肉子ちゃん』
似鳥鶏叙述トリック短編集』
町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』
三浦しをん『愛なき世界』
宮内悠介『超動く家にて』
宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』
宮下奈都『羊と鋼の森

■エッセイ
角田光代『今日も一日きみを見ていた』
角田光代『しあわせのねだん』

■教養
上橋菜穂子他『ほの暗い永久から出でて』
國分功一郎『哲学の先生と人生の話をしよう』
國分功一郎『暇と退屈の倫理学
小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』
穂村弘他『ネコは言っているここで死ぬ定めではないと』
飲茶『史上最強の哲学入門』

■教養

いしかわゆき『書く習慣』
千葉雅也他『ライティングの哲学』
はやみねかおる『めんどくさがりなきみのための文章教室』
三浦しをん『マナーはいらない』

 

・読んだこと忘れてる本が何冊かあるなぁ。己の記憶力のなさを憎みつつも、リストを眺めながら、決めました。私の今年の一冊はこれ!

 

・宮内悠介さんの「超動く家にて」!

超動く家にて (創元SF文庫)

・出会いは本屋。知らない作家さんだったけど、帯の『トランジスタ技術』というワードに惹かれて即買いしました。

・ちなみに、『トランジスタ技術』というのは、電子工学の専門月刊誌で、広告がめちゃくちゃ多いことで一部界隈では有名な雑誌です。まさか小説でこのワードを見るとは!そして、この広告が多いことを利用した短編『トランジスタ技術の圧縮』があって、目次だけでめちゃくちゃに笑った。

・この本は、SFが苦手な人ほど読んでほしい。なぜなら、短編集なのでさらっとよめるし、文体にリズムがあってとても読みやすいからだ。しかも、各ストーリーの着眼点ひとつひとつが爆裂に面白い。

・そういえば、標題紙の前の紙(?)をTwitterに貼ったら、出版社からいいねしていただいた上に、少しバズったな。

・こんなノリの作品で、クスクス笑えたかと思ったら、急にシリアスな話が始まって泣けたりするのよ。宮内さんの頭どうなってるの?

・というわけで、次に読んだ同著者の『ヨハネスブルグの天使たち』とも迷ったんですが(普通はこちらから入るらしい)初宮内さん、ということで、今年の一冊は『超動く家にて』にしたいと思います!

 

・以上、私の2021年の一冊でした。

・来年も素敵な本と出会えますように。

 

~了~